「光回線を契約しようと思うけれど、最近10Gのプランもあるらしい」
「1Gと10Gって何が違うの?」
これまでの光回線の規格は1Gが主流でしたが、最近では10Gのプランも登場しています。
本記事では、光回線の1Gと10Gの違いについて紹介し、その上で、それぞれのおすすめな人についても紹介します。

トミー(@5150wireless)
光回線の1Gと10Gの違い4選
まずは、光回線の1Gと10Gの違いについてです。
1G・10Gはそれぞれ、正式には1Gbps・10Gbpsといいます。
(読み方は、1ギガ・ビービーエス、10ギガ・ビーピーエスとなります。)

それぞれ詳しく解説していきます
1Gと10Gはここが違う
- 速度が10倍違う
- 料金が違う
- 対応エリアが違う
- 使えるルーターが違う
おすすめ10G(ギガ)の光回線ならコレがおすすめ!特徴と選び方の注意点をプロが解説
速度が10倍違う
まずは、速度が圧倒的に異なります。
1Gと10Gでは、速度が10倍変わってくるのです。
「10倍だと大したことない」と思う方もいるかもしれません。
しかし、4K動画やオンラインゲームなどの大容量通信をする場合には、この速度差は大きなものになるでしょう。
また、家族で光回線をWi-Fiとして活用する場合にも、1Gと10Gでは差が出てきます。
家族一人ひとりが使っているデータ通信量は多くなかったとしても、合計するとかなりの容量を使っていることが多いからです。
家族がそれぞれ動画を見たりする場合には、1Gと10Gの速度はかなり違うといえるでしょう。
ちなみに、昔のインターネットの主流であったADSLでは、50Mなどのプランでも高速だといわれていました。
1G=1,000Mであるので、10Gの場合には10,000Mとなります。
そう考えても、1Gと10Gは速度の面で大きな違いがあるといえるでしょう。
料金が違う
速度も異なるほか、料金も変わってきます。
全体的に10Gのほうが料金は高めに設定されているのです。
そのため、料金をとるか速度をとるかで1Gと10Gのどちらを選ぶかが決まってくるでしょう。
対応エリアが違う
10Gは、最近提供されはじめたばかりのため、提供エリアが限定的です。
現在は都市部を中心に利用エリアが広がりつつあります。
とはいえ、まだまだエリアは限られているため、ほとんどの場合には1Gを利用することになるでしょう。
使えるルーター(機器)が違う
10Gのプランを利用するためには、専用のルーターが必要になります。
これまで使っていたWi-Fiルーターは10Gに対応していないことが多いです。
また、NTTなどの回線会社から貸し出されている機器についても、10Gになると別のものが提供されます。
また、パソコンに有線で接続する場合でも、パソコン側が10Gに対応している必要があるので注意が必要です。
もしも対応していない場合には、速度を生かし切れなくなってしまいます。
1Gの光回線がおすすめな人

それぞれ詳しく解説していきます
1Gの光回線はこんな人におすすめ
- 動画が快適に見られる程度の高速通信で良い人
- 通信費にコスパを求める人
- 対応エリアの広さを重視する人
動画が快適に見られる程度の高速通信ができれば十分な人
基本的には、1Gでも動画を見るには十分です。
Netflixのサイトによれば、一番高画質な4Kであっても、25M程度が推奨されています。
1G=1,000Mなので、1Gのプランでも4K動画は快適に見られるといってよいでしょう。
もちろん、家でスマホをWi-Fiにつないだとしても、満足のいく速度が得られる可能性が高いと言えます。
通信費にコスパを求める人
1Gプランは競合も多く、料金も比較的安価となっています。
キャンペーンやスマートフォンとのセット割なども豊富なことから、コスパを求める方におすすめです。
電気やガスと組み合わせて、光熱費もセットで割引されることもあるので、今使っているスマートフォン・電気・ガスと合わせて光回線を選ぶのもおすすめです。
このような契約の柔軟さも1Gプランの魅力だといえるでしょう。
対応エリアの広さを重視する人
1Gは、都市部でも地方でも使えるエリアが広いのが特徴です。
そのため、できるだけ対応エリアが広いほうがよい場合には、1Gプランをおすすめします。
マンションに住んでいる方であれば、既に1Gの光回線が共用部・部屋まで来ている場合があります。
その場合には、工事費用も安くなる場合がある点もメリットです。
10Gの光回線がおすすめな人
では、10Gがおすすめなのはどのような人なのでしょうか。
結論からいえば、以下の3つに当てはまる場合には、10Gプランをおすすめします。
10Gの光回線はこんな人におすすめ
- 最速のネット環境を求める人
- 家族など複数人で光回線を使う人
- 1Gの環境に物足りなさを感じる人

最速のネット環境を求める人
まずは、「とにかく速いネット回線が欲しい」という場合には、10Gのプランを契約するべきでしょう。
これまでの光回線よりも圧倒的に速いスピードで通信ができるため、その速さに驚くはずです。
オンラインゲームをよくする方や、テレワークで大容量のデータをやりとりする必要がある場合には、速度の変化の恩恵を受けやすいといえます。
このように、速度の求められる環境を手に入れたい場合に、10Gのプランがおすすめです。
家族など複数人で光回線を使う人
家族で光回線を利用する場合でも、10Gのプランはおすすめです。
家族それぞれが大容量の通信をする場合でも、速度低下の心配がありません。
もちろん、家に設置されているWi-Fiルーターや環境によっては速度の改善が望めない場合もあります。
とはいえ、家族それぞれがインターネットをよくつかうのであれば、10Gのプランがよいでしょう。
1Gの環境で物足りなさを感じる人
現在1Gの環境を利用している方で、「速度が思ったより出ない」と悩んでいる場合には、10Gプランに変えるのがおすすめです。
10Gプランにすれば、速度が向上もしくは安定するでしょう。
ただし、あくまでも10Gは理論上の数値です。
実際にどの程度速度ができるのかについては、個々の環境で異なる点には注意しておく必要があるでしょう。
1Gのおすすめプロバイダー

ぜひ参考にしてください
まず、1Gのおすすめは結論から言うと以下の通りです。
それぞれのプロバイダーの特徴を詳しく紹介します。
1Gのおすすめ
- ビッグローブ光
- ソフトバンク光
- ドコモ光 × GMOとくとくBB
- エキサイトMEC光
ビッグローブ光
ビッグローブ光は、au・UQのスマホユーザーにおすすめしたい光回線です。
回線は、NTT東西のフレッツ光回線を使用した光コラボレーションですが、ビッグローブがKDDI傘下のため、auスマートバリューでau・UQのスマホのセット割引が使えます。
NTT回線のためサービス提供エリアは「auひかり」よりも広く、工事費は実質無料です。
ISP(インターネット・サービス・)としては、超老舗の通信会社のため、オプションやサポートも充実しています。
ソフトバンク光
ソフトバンク光は、ソフトバンクユーザーにおすすめしたいプロバイダーです。
ソフトバンクスマホ1回線ごとに割引があるため、通信費をお得にできるでしょう。
そして、お得なキャンペーンを定期的に開催しているのも特徴です。
他社で発生した違約金の負担や、キャッシュバックなどもあるので、キャンペーンをよく確認するとよいでしょう。
ドコモ光 × GMOとくとくBB
ドコモ光とGMOとくとくBBのセットの特徴は、通信速度を大切にしていることが挙げられます。
サイト上で速度の計測値を地域ごとに表示しているため信頼感があります。
その上、GMOはプロバイダーの老舗でもあるため、サポートも安心して受けられます。
そのため、1Gの光回線に迷ったらドコモ光×GMOとくとくBBを利用するのがおすすめです。
ちなみに、商品名に「ドコモ光」とあるように、ドコモユーザーであればスマホとのセット割も提供されています。
そのため、トータルの通信費をおさえたい方にもおすすめです。
エキサイトMEC光
エキサイトMEC光は、エキサイトが提供する光コラボです。
エキサイトでも回線速度に力を入れており、全ての回線次世代のIPv6を利用しているのが特徴といえます。
もちろん他のプロバイダーでもIPv6は導入されていますが、エキサイトMEC光はIPv6のみの契約に絞っているのでわかりやすいといえるでしょう。
10Gのおすすめプロバイダー

結論から言うと、以下の光回線がおすすめです。
それぞれおすすめのポイントや特徴を紹介します。
10Gのおすすめ
- ドコモ光 × GMOとくとくBB
- enひかり クロス
- auひかり
- eo光ネット10ギガ(関西地区限定)
- NURO光
ドコモ光 × GMOとくとくBB
ドコモ光×GMOとくとくBBでも、10Gのプランを提供しています。
1Gでもおすすめしているため、詳細はそちらをご覧ください。
対応エリアについては、以下の一部地域となっています。
東日本 | 東京都・神奈川・千葉県・埼玉県 の一部エリア |
西日本 | 大阪府・和歌山県・京都府・滋賀県・兵庫県・愛知県・静岡県・岐阜県 の一部エリア |
こちらもエリアは狭めなので注意が必要です。
ドコモユーザーでエリア内の場合には、検討してみることをおすすめします。
enひかり クロス
enひかりは、NTTフレッツ光回線を利用したプロバイダーとセットの光回線です。
光コラボとも呼ばれていて、通常のNTT東西が提供するフレッツ光よりも安価な事が特徴です。
光コラボ回線は元々安い月額料金ですが、enひかりはその中でも特に安価な月額料金で10G回線を提供しています。
他社のキャンペーン状況などにもよりますが、常に業界最安値を争う安価な月額料金です。
しかも契約期間の縛りなしです。
auひかり
auひかりは、NTTのフレッツとは異なる回線を利用しています。
10Gのほか5Gのプランも提供されており、選択肢が豊富なのがメリットです。
10Gの対応地域は、以下一部地域になっています。
対応エリア
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
auスマホとセットで割引があるなど、auユーザーには特におすすめです。
対応エリア内である場合には、まず選択肢に入れるとよいでしょう。
eo光ネット10ギガ(関西エリア)
eo光は、関西地方を中心にインターネットを提供しています。
そんなeo光でも、10ギガプランが利用可能です。
対応エリアは、eo光が提供されているエリアのうち、80%以上となっています。
関西・近畿でインターネットを検討する場合には、eo光も視野にいれるとよいでしょう。
工事費が実質無料になったり、他社からの乗り換えにかかった費用を現金還元してくれるなど、手厚いキャンペーンも魅力的です。
また、月額費用を最大1年間、1ギガプランと同じ料金にまで割引するキャンペーンも実施中。
対応地域の方は10ギガ回線をお得に利用できます。
NURO光
NURO光は、NTTの回線で使われていないものを別途借りている会社です。
そのため、フレッツ光とは異なる環境であると考えてよいでしょう。
そんなNURO光も10Gプランを提供しています。
NURO光では、1年間月額基本料金を2,750円割引するキャンペーンを実施しています。
そのため、契約から1年は1Gプランよりも安く利用できるのがメリットだといえるでしょう。
10Gプランの対応地域は、以下の一部エリアになります。
対応エリア
- 北海道
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
- 愛知県
- 静岡県
- 大阪府
- 兵庫県
- 奈良県
- 福岡県
auひかりよりもエリアが広く、対象となる人も多いでしょう。
また、NURO光は既に20Gプランの提供も開始しているので、速度の高速化に強みのある会社です。
対応エリア内であれば、NURO光を契約するとよいでしょう。
まとめ

最後に重要なポイントをまとめてみます
まとめ
- 1Gと10Gは速度が10倍違う
- 1Gは対応エリアが広くコスパが良い
- 10Gは対応エリアが狭いものの、圧倒的なスピードが特徴
- 1Gの環境で物足りなさを感じる人におすすめ
- 通信費にコスパを求める人には向かない