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「v6プラス」とは?v6プラスでおすすめの光回線はこの2つ

「v6プラス」とは?v6プラスでおすすめの光回線はこの2つ

光回線の契約で、「v6プラスを契約した方が良い」というのを聞いて、気になっている方もいるのでは。

「v6プラス」対応の光回線なら、通信混雑を回避しやすく、より快適な通信が可能です。

ただ、v6プラスは具体的にどんなサービスなのか、どの光回線でv6プラスが使えるのかなど、疑問も多いと思います。

そこで本記事では、以下の情報を詳しく紹介していきます。

この記事で分かること

  • v6プラスとはそもそも何か?
  • v6プラスを利用する時の「注意点」
  • v6プラス対応の「おすすめの光回線」
泊木所長
泊木所長
「v6プラス」をばっちり理解して、ご自身に最適な光回線を選んでいきましょう!
  • この記事の監修者
トミー

トミー(ネットワークエンジニア)

関東出身、通信業界に約20年身を置く現役の通信技術者です。
これまでに販売代理店での固定系回線販売や、プロバイダーでのテクニカルサポート業務を経て技術畑に転身。
現在はモバイルネットワークに関わる業務に約16年従事し、無線通信や通信基地局向けの光回線、IPネットワーク等の技術と日々向き合っています。
このサイトでは、快適な通信環境を整えるための情報を、簡潔に噛み砕いて分かりやすく伝える事を心がけています。» 運営者情報

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「v6プラス」とは?

「v6プラス」とは

v6プラスは、すごく簡単に言うと、光コラボやフレッツ光がもっと快適に通信できるためのサービスです。

特徴としては以下の2つがあります。

v6プラスの特徴

  • 混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる
  • IPv4のサイトにも快適に接続できる

v6プラスとはJPIXが提供するIPv6ネットワークへの接続サービス

v6プラスは、JPIXがプロバイダー向けにIPv6の接続を提供する商品名です。

JPIXはVNE(Virtual Network Enabler)と呼ばれる事業者で、ISP(インターネットサービスプロバイダー)側が契約している事業者のため、エンドユーザーである我々は、馴染みのない会社になると思います。

VNEは、他のISP事業者に対し、エンドユーザへのIPv6接続機能を提供している会社です。

もともとv6プラスはJPNE(日本ネットワークイネイブラー株式会社)が提供していたサービスですが、2023年1月に、日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)と合併しました。

混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる

「v6プラス」では、混雑の少ない「IPoE接続」で、インターネットに接続できるため、快適に通信ができます。

泊木所長
泊木所長
ちょっと分かりにくいので、詳しく説明していきます。

インターネットで通信をするためのルール(インターネットプロトコル)には、主に以下の2種類があります。

どちらも、コンピューター同士がやりとりするための言語のようなものです。

  • 従来規格の「IPv4」
  • 新しい規格の「IPv6」

「IPv6」では新方式の「IPoE接続」でインターネットに接続できるため、従来に比べて混雑が回避しやすくなります。

  • IPv4
    └PPPoE接続
  • IPv6
    └PPPoE接続
    └IPoE接続⇐新方式(混雑が回避できる)

IPoE接続は、自動車の通行で例えると、車線が増えて、混雑が緩和され、スイスイ通行できるイメージです。

IPv4のWebサイトには「IPv4」、IPv6のWebサイトには「IPv6」で接続しますが、このうちIPv6では「IPoE接続」が利用できると、より快適に通信できます。

「v6プラス」では、IPv6で「IPoE接続」が利用できるため、サクサク快適な通信ができるわけです。

泊木所長
泊木所長
ちなみに「v6プラス」では、とある技術で、IPv4のサイトへも「IPoE接続」が可能です。

この後のところで詳しく紹介します。

IPv4のサイトにも快適に接続できる

「v6プラス」でもう一つ大きな特徴になるのが、IPv4のサイトへも快適に接続できることです。

通常であれば、IPv4のサイトにはIPv4、IPv6のサイトにはIPv6で接続することになります。

v6プラスでは「IPv4 over IPv6」という技術で、IPv4の通信でも、一旦IPv6として認証を通過してからIPv4に変換します。

これにより、IPoE接続でIPv4のサイトへも接続が可能です。

要するに、「v6プラス」なら、IPv4のサイトにも、IPv6のサイトにも、IPoE接続で快適に接続できるわけです。

泊木所長
泊木所長
例えば、Yahoo!やX(旧Twitter)は「IPv4」のみに対応しています。

「いつでも快適に使いたい」と考えているなら、「IPv4 over IPv6」への対応は重要です。

v6プラスを利用する時の注意点

v6プラスを利用する時の注意点

v6プラスを利用する時の注意点も確認しておきましょう。注意点としては、以下の2つが挙げられます。

v6プラスの注意点

  • 「IPv6」と「v6プラス」は少し違う
  • v6プラスの類似サービスも多い

「IPv6」と「v6プラス」は少し違う

光回線サービスの公式サイト、広告などを見ていると、「IPv6に対応」とアピールされることもあります。

ただ、「IPv6」と「v6プラス」は厳密には少し意味が異なるので注意が必要です。

  • IPv6:最新のインターネットプロトコルのこと
  • v6プラス:「IPv6 IPoE」と「IPv4 over IPv6」に対応したフレッツ光や光コラボのサービスのこと

IPv6対応サービスも「PPPoE接続」のものと、「IPoE接続」のものの2種類があります。

  • IPv4
    └PPPoE接続
  • IPv6
    └PPPoE接続
    └IPoE接続⇐新方式(混雑が回避できる)

「IPv6対応」というだけでは、新方式の「IPoE接続」や「IPv4 over IPv6」に対応していない可能性があります。

やはりベストは、以下の両方を満たす「v6プラス」のようなサービスです。

確認ポイント

  • IPv6のIPoE接続に対応している
  • IPv4 over IPv6に対応している
泊木所長
泊木所長
通信品質にこだわって光コラボを選ぶなら、「IPv6対応」だけでなく、「v6プラス」などに対応しているかまで、ぜひチェックしておきましょう。

v6プラス対応のルーターを準備する

v6プラスを利用するなら「IPv6 IPoE」対応のルーターを準備しておきましょう。

「IPv6対応」でも「IPv6 IPoE」には対応していない場合もあるので注意してください。

なお、「IPv6 IPoE」対応でも、海外メーカーの製品の場合、日本の通信サービスに対応していないこともあるので、できれば日本メーカーのものを選ぶのが無難です。

日本メーカーとなると、代表的なところでは、バッファロー、エレコム、NECプラットフォームズなどですね。

泊木所長
泊木所長
ルーターは、プロバイダーなどでレンタルが受けられることも多いです。

自前で準備するのが面倒な方は、光回線やプロバイダーの契約の際に、レンタルの有無をチェックしておきましょう。

v6プラス対応の「おすすめの光回線」は?

v6プラス対応の「おすすめの光回線」は?

v6プラス対応で、特におすすめの光回線は次の2つです。

v6プラスのおすすめ

  • GMOとくとくBBの「ドコモ光」
  • なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ

定番の光回線で安心して契約できるのと、キャンペーンが強力でお得に契約できるのが、おすすめの理由です。

それぞれのサービスの特徴を紹介していきます。

GMOとくとくBBの「ドコモ光」

GMOとくとくBBの「ドコモ光」

月額料金戸建て:5,720円
マンション:4,400円
初期の工事費完全無料
注目ポイント・ドコモに「セット割引」が適用可
・無料でWi-Fiルーターをレンタル

ドコモ光 公式サイト

v6プラス対応で広くおすすめなのが、GMOとくとくBBの提供する「ドコモ光」です。

ドコモ光はプロバイダーを選べる光コラボですが、その中でも、GMOとくとくBBで「v6プラス」が利用できます。

「工事費完全無料」で短期でも使いやすい

ドコモ光では、工事費が完全無料なので、初期費用が大幅に抑えられます。

工事費は、分割払いを打ち消す割引による「実質無料」も多いですが、ドコモ光は途中で解約しても残債が残らない「完全無料」です。

法改正で光回線の解約金がグッと安くなり、ドコモ光も、戸建で5,500円、マンションで4,180円まで値下げされました。

「工事費が完全無料」&「解約金が安い」とあって、短期になるかもしれない方も気軽に利用できます。

Wi-Fiルーターレンタルの無料レンタルがある

GMOとくとくBBのドコモ光では、v6プラス対応のルーターを無料でレンタルできます。

「自前でルーターを準備するのが面倒」「ルーターの購入費用もできれば節約したい」という方にもおすすめです。

ドコモスマホのセット割引がある

ドコモ光を契約すると、セット割引として「ドコモ光セット割」が適用できます。

ドコモで対象プランを契約している家族全員のスマホ料金が最大1,100円割引になります。

家族4人で最大4,400円割引など、大幅な節約が見込めます。

なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ

るべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ

月額料金戸建て:4,620円
マンション:3,520円
初期の工事費2,200円〜16,500円
(工事内容により異なる)
注目ポイント・光コラボでは最安級の月額料金
・契約期間の縛りなし

enひかり 公式サイト

en光も「v6プラス」に対応しています。

なるべく安く光回線を使いたいという方におすすめの光回線です。

光コラボでは最安級の月額料金

光回線を選ぶ際には、料金だけでなくサービス品質やサポート体制等も重要ですが、enひかりは、これらの要素を過剰になり過ぎないようバランスよく提供し、光コラボ回線としてはで最安級の月額料金を実現しています。

その結果、コスパに優れた光回線の選択肢として、大手光回線事業者と並ぶ人気の光回線となっております。

回線速度は、1Gbps、10Gbpsの他に、ライトユーザー向けの専用帯域を使用することで料金を抑えた「enひかり Lite」もあります。

契約期間の縛りなし・お得なキャンペーンも有り

光回線では、2年や3年などの長期契約を条件とすることが多いですが、enひかりは契約期間の縛りを設けずに、利用者がいつでも自由に解約をできるようにしています。

これにより、引っ越しやプラン変更、他のプロバイダーへの変更が必要になった場合でも、解約時の違約金を心配することなく、スムーズに乗り換え等の対応ができます。

また、enひかりは魅力的なキャンペーンを期間限定で開催することがあります。

例えば、高機能ルーターを特別価格で購入できるキャンペーンや、特定のスマホ利用者にはenひかり側の月額料金を割り引かれるキャンペーンなどがあります。

【補足】v6プラスの類似サービスも多い

【補足】v6プラスの類似サービスも多い

「v6プラス」という名前でなくても、中身としては「v6プラス」に近い類似のサービスはたくさんあります。

v6プラスの類似サービス

  • ソフトバンク光:IPv6高速ハイブリッド
  • OCN光:OCNバーチャルコネクト
  • ぷらら光:ぷららv6エクスプレス
  • 楽天ひかり:クロスパス
  • ASAHIネット:v6 コネクト

いずれも「IPv6 IPoE」や「IPv4 over IPv6」に対応です。

「通信品質の高いサービスを契約したい」という目的であれば、「v6プラス」の類似サービスも選択肢になります。

例えば、「ソフトバンク光」はIPv6高速ハイブリッドに対応しています。ソフトバンクやワイモバイルを契約中なら、こちらがおすすめです。

ソフトバンク光

ソフトバンク光の料金と注目ポイント
月額料金戸建て:5,720円
マンション:4,180円
初期の工事費実質無料
注目ポイント・IPv6高速ハイブリッドに対応
・ソフトバンクへセット割引あり

ソフトバンク光 公式サイト

v6プラスの光回線まとめ

まとめ

「v6プラス」は、光コラボやフレッツ光がもっと高速になるサービスです。

主な特徴は次の2つです。

V6プラスの特徴

  • 混雑の少ない「IPoE接続」が利用できる
  • IPv4のサイトにも接続ができる

「v6プラス」対応で特におすすめの光回線は、次の2つです。

おすすめv6プラス

  • GMOとくとくBBの「ドコモ光」
  • なるべく安く使いたい人は「enひかり」がおすすめ

なお、v6プラスは類似サービスも多く、例えばソフトバンクユーザーなら、IPv6高速ハイブリッド対応の「ソフトバンク光」でOKです。

泊木所長
泊木所長
ぜひv6プラス対応サービスや、類似サービスで、快適にインターネットを利用していきましょう。

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  • この記事を書いた人

リアルネット技研 光アクセス担当

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