
ダークサイドっぽくて怪しい雰囲気がしますね

わかりやすく解説しますので、是非覚えてくださいね
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トミー(@5150wireless)
光回線のダークファイバーとは?わかりやすく解説
ダークファイバーを簡単に説明すると、回線事業者で光ファイバーを敷設したけど、使用していない余剰光ファイバーのことを言います。
使用していないため、暗い(DRAK:ダーク)という表現になっています。
逆に通信事業者側で使用している、運用状態の光ファイバーの事は、ライトファイバー(LIGHT:ライト)と言います。
このダークファイバーは、普段使用しないのも勿体ないので、他事業者に有償で貸し出したりしています。
以下の図では、NTTダークファイバーの構成イメージを簡単に表しました。(詳細な設備構成は省略しています)
最寄りNTT局〜対象物件まで敷設された光ファイバーがダークファイバーという事になります。
NTT局舎にはコロケーション設備といって、各通信事業者のネットワークに接続するための設備も置かれています。

ダークファイバーの簡略イメージ
ダークファイバーと言えば、NTT回線の事を指す場合が多いですが、正確には、NTTだけではなく回線事業者が持つ余剰光ファイバー全般の事を指します。

それに自社で使わないなら、他社にレンタルでもしないと非常にもったないですね
参考ctc(中部テレコミュニケーション)のダークファイバー貸出概要
ダークファイバーを契約するには?
基本的には、通信事業を営む企業への貸出がメインになるBtoBのサービスになりますので、個人では契約できない事がほとんどです。
主な使途としては、移動体通信事業者が通信基地局のネットワークに使用したり、自社のブランディングでインターネットサービスを提供する通信事業者の足回り回線として利用されます。
個人で契約できる物もありますが、一般的な使い方をするのであれば通常のFTTHで十分だと思います。
メタル回線の余剰心線(芯線)はドライカッパと言う
余剰光ファイバーの場合は「ダークファイバー」と言いますが、アナログ電話で使用するメタル回線は「ドライカッパ」と言います。
使用していないためドライ(乾いている)という表現になっていて、使用している回線はウエットと言われています。
かつてKDDIが、NTTからドライカッパを借用してメタルプラスというサービスを提供していました。(2016年にサービス終了)


最も代表的例なダークファイバーの使用例はNURO光
NTTのダークファイバーを利用してサービスを提供している代表的な光回線は、NURO光です。
他の光回線と比べてサービス提供エリアが限定的であったり、開通までに時間がかかる事が多いですが、その分、光コラボ回線などと比べると高速で安定した通信が特徴です。
他の光回線と比べると開通までに時間がかかりますが、長い期間、毎日使うことになる光回線なので、開通までのスピードにこだわりすぎずに、通信速度などのサービスを重視して選ぶのも良いでしょう。
工事費実質無料、高額のキャッシュバックなどキャンペーンも強く、実質の負担額もかなり抑えることができます。

対象物件〜NTT局舎までの線路区間は余剰ファイバーを使用しますが、最寄り電柱に設置されている光取り出し口(クロージャーと言います)から物件宅内までの引き込み工事は必要になります
参考NURO光は選んでいいの?基本情報から口コミ・評判までを徹底解説!
KDDIのauひかりも一部NTTダークファイバーを使用している
auひかりも、KDDIの自前回線の他にNTTのダークファイバーを一部使用しています。
様々な理由により、NTTしか光回線が引けないようなエリアにも、ダークファイバーを使用してサービスを提供するため、auひかりはサービス提供エリアが広い事で知られています。
参考auひかりはどんな光回線?口コミ・評判からメリット・デメリットまでを徹底解説!
ダークファイバーのメリットとデメリット
ダークファイバーは前述した通り、通信事業会社が光ファイバーを借りて独自の商品としてサービスを提供するために使用する事が多い、B to Bサービスである事がほとんどです。

ダークファイバーのメリット
- 比較的回線が混雑しにくいため安定した通信が可能
ダークファイバーの最たるメリットですが、他の用途に使用していないため回線が混雑しにくく通信品質が高い事が多いです。
ダークファイバーのデメリット
- 利用できるエリアに限りがある
- 開通まで比較的が時間がかかる可能性がある
- 光コラボ等と比較すると料金は高額になる
基本的にはお客様(エンドユーザー)の申し込みが入ってから、光ファイバー提供事業者に借入の申請をします。
その後の開通工事調整などを含めると、比較的開通までに時間がかかる事が多いです。
結論、ダークファイバーは事業者で使用していない余剰光ファイバーのこと

まとめ
- 回線事業者で光ファイバーを敷設したけど、使用していない余剰光ファイバーのことを言います。
- 主に事業用として使われるため、個人での契約はできない事がほとんど
- NTT回線の事を指す場合が多いが、正確には、NTTだけではなく回線事業者が持つ余剰光ファイバー全般の事を指す
- アナログ電話で使用するメタル回線の余剰心線(芯線)は「ドライカッパ」と言う
